思い出した…
そういえば、過去にものすごく好きだった詩人さんがいます。
銀色夏生さん。
好きと言った次の瞬間には、もうその気持ちを支えきれないほど感情があふれ出て、
この恋はどこにも向かったり帰ったり寄ったりできない恋であるから、
そのあふれた思いはその瞬間に行き場を失い、
そのことによって気持ちをふらつかせてしまうほどで、
なんと純粋で透き通った恋であったろう。
好きという言葉がくちびるから命のように生まれてあの人へとまっすぐにとどいて、
そしてそれはそれだけのことで、それから先、
その言葉がどこへたどり着くのか見定めることを最初から諦めている、
孤独な恋でした。
この景色を見て、ふと思い出したのでした。
約束しなくてもまた会える関係値って、いいよね…。
約束しなくても また明日 会える
しみじみ。